小山市三拝川岸・羽川の歯科・歯医者

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無意識に行っているその癖で、歯がボロボロに!?

 

 

皆さん、突然ですが”TCH”という言葉はご存知でしょうか?

 

これは”Tooth Contacting Habit”の略で、”歯列接触癖=上下の歯を接触させ続けてしまう癖”のことを言います。

正常なお口のリラックス状態は、唇は閉じていて上下の歯は接触しておらず、舌の先が上の歯の後ろの歯茎に接していることが正常になります。

今このコラムを読んでいたあなたはどうですか?今上下の歯は接していませんか?

 

 

上下の歯は食事(咀嚼:食べ物を噛み砕くこと、嚥下:飲み込むこと)や、会話をするその時だけ接触するものです。歯の接触時間は24時間中 平均17.5分と言われており、そう長くはないことがわかるかと思います。

しかし、『パソコン・スマホの使用』や『勉強』『家事』『運転』『運動』などなど…生じるタイミングはさまざまですが、何かに集中している時にTCH=上下の歯を接触させ続けてしまう癖が起こりやすいと言われています。

また、緊張やストレスを感じていることもTCHの原因となります。現代の生活スタイルやストレス社会はTCHの起因因子ばかりですね…。

 

TCHのセルフチェック方法があるので、よかったら確認してみてくださいね。

 

①姿勢を正して正面を向き目を閉じます。口唇は軽く閉じてください。その状態で上下の歯の位置を確認してみてください。この時、歯が触れていればTCHの可能性ありです!

②口唇を閉じたまま5分間保ってみて、歯が接触している方が楽であればTCHの可能性あり!と判断できます。

その他にも、舌に歯形がついている(舌縁がでこぼこしている)、頬粘膜に白い線がある方もTCHの疑いがあります。

 

 

ではTCHが何者かわかったところで、このTCHが引き起こす症状について知っていただきましょう!

 

1)歯、歯肉、舌の違和感や痛み

2)顎関節症

3)エラの張り、顔貌の変形

4)頭痛、首〜肩〜腕の痛みやしびれ

 

いくつか例を挙げましたが、歯やお口の周りにとどまらず全身の不調にもつながります。

上記についてもう少し詳しく解説していきます。

 

全てにおいてTCHだけが原因ではないのですが、弱い力だとしても歯の接触が長時間・毎日続けば、はとその周囲の組織は大きな負担を受けて様々な症状が起こります。

咬耗(歯がすり減る)、知覚過敏、充填物・補綴物の脱離、歯の破折など歯そのものがダメージを受けたり、歯肉退縮、歯周炎の悪化(歯の動揺、歯並びの乱れ)、口腔粘膜の誤咬、口内炎、舌痛症、また骨隆起(咬合による反応性の骨添加)なども引き起こします。

TCHにより顎の筋肉や顎関節症にも負担がかかると開口障害や顎関節症になりやすいです。また、咀嚼する時にメインで働く咬筋が発達し咬筋肥大によるエラ張った顔貌になります。TCHは自ら咬筋の筋トレを行っているようなものです。咬筋に負担がかかっていると、周囲のこめかみ・側頭部・首・肩などの筋肉にも連動して頭痛や肩こりといった症状が出てしまうことがあります。

 

 

TCHは無意識に行っている習慣なので、やめようと思ってもすぐにやめられるものではありませんが、対策方法としてパソコンや目に入るところに『歯を離す』をいう内容のメモを貼っておき、それを見たら上下の歯を離すということを繰り返していくと少しずつ歯の接触時間が短くなっていきます。口唇を閉じて歯を離し、顔周りの筋肉の力を抜くことを意識するとより良いでしょう。

 

また頬杖をついたりうつむいた姿勢を長時間取ると、顎を引いた状態が続きTCHにつながるので気を漬けてみてください。

あとはストレス解消方法を見つけ、リラックスすることも大事ですね。

 

自分にTCHがあるかもと思った方は、日常でなるべく意識をして改善しましょう。

歯やお口の周りに少しでも気になる症状がある方は、歯医者さんで相談してください。

 

検診・歯石取り・歯のクリーニング・フッ素塗布などもご予約いただけます。3か月先のご予約もお気軽にどうぞ。

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