虫歯で歯がしみたり痛んだことのある方は想像できると思いますが、とても嫌な感覚ですよね。
まず歯の簡単な構造についてです。
画像にあるように歯の外側にはエナメル質と言って人体で最も硬く高石灰化している部分があります。その内側には象牙質と呼ばれる骨と大体同じくらいの硬さの組織があります。さらにその中には歯髄と呼ばれるいわゆる歯の神経や血管がある部分があります。
虫歯の進行度の分類でも1.エナメル質2.象牙質3.歯髄のどこまで進んでいるかで分類できます。
虫歯がしみるようになった状態とは象牙質まで虫歯が達したサインでもあります。象牙質自体には本来神経はありませんが歯髄の中の神経の一部が象牙質の中の管の中に入り込んでいるため、刺激が象牙質に加わると刺激を神経が感じ取りしみるというわけです。
さらに虫歯が進行して歯髄に達するとズキズキ痛いといった症状に繋がることもあります。
歯を多く削らなければいけない状況になる程、歯の寿命は短くなるので、早期発見、必要に応じた早期治療を行うことが大切です。
初期の虫歯がしみるようになるまでには成人だとおおよそ8年かかると言われています。しかし、若ければ若いほど虫歯の進行は早く、成人でも虫歯のハイリスクの方は数ヶ月で進行すると言われています。
タイトルにあったよう大人の虫歯で自覚症状がある方の割合は何%でしょうか?
ある調査によるとなんと26%しかいないと言われています。
つまりほとんどの場合自分で虫歯に気づくことは難しく、症状が出た時には進行していることも多いということです。
会社や学校などの集団検診では全ての虫歯を発見することは難しいので、忙しくてしばらく歯医者さんに行けていない方は「治療が必要な虫歯はないか?虫歯になりそうな要注意の歯はないか?」など一度受診してみてはいかかでしょうか。
定期的に歯医者さんに受診していた方と、痛みや困った時だけ歯医者さんに行っていた方とでは40歳を境に歯の残っている本数に大きな差が出ることも分かっています。
定期検診で歯を守りましょう。
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